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悲鳴、幻覚、備忘録等

早川アキへの感情

チェンソーマンをここ数日で一気に読んだ結果感情をぐちゃぐちゃにされて大泣きしたので、ここで感情をたれ流そうと思う。

他人に読ませることとか何も考えてない。ただただ脳内にはびこる感情を形にしたい。

それをネットにたれ流すことでなんとか消化したい。そして落ち着いた時に自分で見返してああこの時感情ぐちゃぐちゃだったなと思い出したい。自分の感想を見返すのが好きなので。

そんな気持ちで書く。勢いで書いてるから思い違いもあるかもしれない。

以下チェンソーマンの9~10巻あたりのネタバレしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

早川アキが自分の遺産を半分デンジに、半分姫野先輩の家族にあげるよう遺言残してたのが本当に本当に心の底から悲しくて冒頭から泣いてしまった。今も泣いてる。

本当にいいやつなんだよ早川アキ。最初はデンジのこと嫌いだったし、姫野先輩にだってなれ合うつもりはないなんて言ってたのに。それが姫野先輩とデンジに自分の遺産をあげるまでに至るとは。だからお前は死んじゃうんだよ。まともだから。いいやつだから。もっと自分の事だけ考えてればよかったんだ。家族の事も置いて、本当に自分ひとりの事だけ考えて、少ない寿命だけでも穏やかに過ごせばよかったんだ。

何回も姫野先輩に辞めるように言われて、天使くんにも逃げるように言われて、それでも逃げなかった結果がこれだよ。


天使くんへの対応もそうだけど、自分が長くないことわかってるから死後どのように自分の好ましく思っている人(外)の力になれるかを考えて行動してたんだよな早川アキは。どこまでも他人主体で動く人間だった。

とにかく彼はこれ以上誰かを失いたくなかった。そもそもの原動力がそこなんですよね早川アキ。わざわざデビルハンターなんてものになった理由である銃の悪魔への復讐さえも諦めようとしたのだって、デンジとパワーを失いたくないから。結果彼らを失わないためにどんな悪魔とだって契約するとまで口走った。もう残りわずかしかない寿命の事なんて考えてない。自分のことを勘定に含めてない。

ただ自己犠牲とは少し違うようにも感じる。強迫観念、心的外傷、そのほか色々なもの。最期の最期になるまで「キャッチボールがしたかった」と思い出せなかったことから自分の事を考えられなかった、考える余裕もなかったのかもしれない。ここに関しては単純に子どもの頃に意識が完全に帰ってしまった=肉体が完全に死んでしまったことの暗喩だとも思うけども。

ずっと苦しかったんだよ早川アキは。それでもデンジとパワーに会えたことで、やっと楽しいと思えるようになってきたのに。


早川アキはキャッチボールがしたかったんですよ、キャッチボール。冷たい雪を固めてぶつけて片方からもう片方へ、攻撃し合う、掌が冷たくなるような、雪合戦がしたかったわけじゃないんです。
彼はただ、掌をグローブで守って、お互いにお互いの事を気遣いながらボールを投げて、受け取って返す、そんなキャッチボールがしたかったんです。
デンジ、パワーとの生活はきっと彼の望むキャッチボールだったんですよ。